まったりのんびりマイペース駄目人間の黒猫のなんだか良くわからないブログです
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
皆様からキャラを借りてSSを書きましょう企画第四段目。
今回は飛行太さんから怪談PCの火宮・翔子さんを貸していただきました!
ありがとうございます!!

というか、いろいろな意味でごめんなさい!!!!
なんというか、ギャース!!な感じです。
狂犬がえろいのか私がえろいのか何故か話の方向がえろい方面へ直行していきm(死
私がえろいんですね、はい。ちょっと逝ってきます。

というわけでぇえええ!
読んでやるぜオラオラという方は続きからドウゾ。

!!注意!!
百合な上に前半暗くてある意味えろい&えぐいです。
苦情は飛行太さんのみ受け付けます(ぁ

紅に閉ざされた世界。

汚い世界。汚れた世界。

肉の臭いがする。肉の感触がする。

絶望が心をただ紅く染め上げていく。

何も見なくて済むように目を閉じた。


紅いナミダを静かに流して―――。


*****************


「…何よ、これ」
目の前の惨状に思わず目を逸らす。
紅い部屋。何処までも紅く、凄惨な部屋。
肉が散乱し、血が飛び散った部屋。
血と肉の中に焼け焦げた臭いも混じっている。
そんな部屋の中央に、ただ立ち尽くしている女がいた。
ほぼ裸の状態で、ただそこにいた。

「…ブラッディ…」

名を呼ぶ。
しかし、女は反応しない。
いつもならば、此方が呼ばなくても煩いほどに懐いてくるのに。
今は人形のように立ち尽くしていた。

「ブラッディ!!!」

今度は強く名を呼んだ。
こっちを見なさいと。あたしを見なさいと。
そんな想いを込めて名を呼んだ。

「…………しょ…こさ…」

かすかな呟き。
振り向いた姿を見て、絶句した。

虚ろな。空ろな。何も感じていないような。感じすぎているような。

無表情。

眼を閉じたままの彼女。
紅い涙を流している彼女。
死体に囲まれて泣いている彼女。

思わず駆け寄った。
死臭が濃くなり、嘔吐を誘う。
それでも堪えて彼女の傍へと近付いた。

「ブラッディ、何があったの!?これはいったい――」

問い詰めの言葉を遮られるように抱きしめられた。
ぬるりとした感触。
血の感触。ブラッディのものではない血の感触。

「…殺しちゃった…」

耳元で囁かれた言葉。

「…俺を作った人…殺しちゃった…」

狂気も殺気も喜びも感じられない口調で。

「…ほんとは殺せない筈なのに…」

壊れてしまったように空ろな表情で。

「何が、起こったの?」
抱きしめられたまま問いかける。
何故殺したと怒る気になれなかった。
抱きついてきても、何時もの様に突き放す気になれなかった。
今、突き放せば完全に壊れてしまうのが分かったから。
――こんなに震えている体を突き放すことは、できなかった。

「分かんない…メンテするって呼ばれて…それで…」
「…ブラッディ」

「バカだよねぇ…こんな体…ヤったって面白くも何ともないのに…」
「ブラッディ」

「笑えるねぇ…俺がこんなことで…こんな…」
「ブラッディ!!」

思わず抱きしめた。
強く、強く。これ以上何も喋らせないように。

「怖いに、決まってるでしょう!!」

抵抗も出来ない。
抵抗を許されない相手。

「狂犬でも!狂ってても!貴女は――!」

理不尽な暴力。
震える体についている手術痕。

「貴女は…人間…なんだから…!!」

作られた狂犬、ブラッディ・ドッグ。

生まれた時はまだ普通の人間だった。それからも普通の少女だった。
それを突如奪った狂行とも言える行為。
表向きでは交通事故。裏を返せば患者という名のモルモット。
狂犬は生きながらにして生身を機械に挿げ替えられた。
救助という意味もなく、ただ私欲に走る者たちの為に。

実験。モルモット。道具。玩具。

人を殺すことしか選択肢を与えられなかった彼女。
人を殺すことしか生きる術がなかった彼女。
故に、彼女は狂った。
殺しを楽しむように。嫌なことを全て感じられなくするように。

狂って狂って狂い狂った。

狂気に導かれて、自らを破滅を願って。
狂犬は殺す。
そう、作られた。

それでも、彼女は人間だ。
人間なのだ。

「俺は…」
「怖いと思うのは…当たり前でしょ…?」
人を殺して快楽を得る狂犬でも。
殺しあい、傷つくことで満足感を得る狂犬でも。
抵抗も出来ず、殺すこともせず、意識を奪うこともせず、理不尽なやり方で。

壊されることなく壊される。

そんな行為に恐怖を抱かないわけがない。


「翔子さん…首…」
「…首?」
「…熱い…」
ブラッディの首を見て、息が詰まった。
首が焼けている。
部屋の臭いに混じって気づかなかったが、首からも肉が焼ける臭いが漂っていた。
「何よ、これ……ぁっ!?」
首輪にそっと触れると、びりっとした痛みに咄嗟に手を引く。
その首輪から発せられる熱でブラッディの首は焼け焦げていた。
「逆らったから…」
その代償。
理不尽な代償。
「…痛いよ…翔子さん…」
「ブラッディ…」


「怖いよ…翔子さん…」


狂犬は、泣いていた。


*****************


「ほら、さっさとシャワー浴びてきなさい」
「…うん」

力なく歩くブラッディの背中を見ながら密かにため息をついた。
(あんな状態とはいえ…ブラッディを家に連れてくるのは軽率だったかな)
何をされるかわからない。
あんな状態だったとしても、殺されそうになる確率だってあるのだ。
それでも、一人にさせるともっと何をするか分からない。
自棄になって大量虐殺な可能性も高い。
それは何としても阻止しなければいけない。
(…参ったわ…)
疲れたように椅子へと座る。
ぼーっと時計を見ながら、纏まらない思考を続ける。

シャワーの音が響く。
そういえば、首の火傷は大丈夫だろうか。
黒く焼け焦げた首。あれは相当痛いはず。
(――って、何であたしが狂犬の体の心配してるのよ!)
どうも今日はおかしい。
思考が変だ。どうにも落ち着かない。

『怖いよ…翔子さん…』

ナミダ。透明なナミダ。
捨てられた子犬のような、か弱いとさえ思ってしまう泣き顔。

「あぁ、もう!!!」
ぐしゃぐしゃと頭をかき回す。
もういっそ寝ようかとさえ思うが、とりあえず狂犬が来ている状態で無防備に寝るのは危険だ。
「何か…手の掛かる捨て犬を拾った気分…」
ぐったりと力なく机に突っ伏し、翔子はぽつりと呟いた――。


「翔子さーん?」
ゆさゆさと揺すられ眼を開ける。
そこには何時もどおりの狂犬がいた。
「ギャハ、いねむりぃ?」
「…誰のせいだと…」
体の汚れを綺麗さっぱり落とし、ブラッディは上機嫌のようだった。
ぴったりとくっついてくるブラッディを今度こそ押し離す。
「くっつかないで!」
「えー。翔子さーんてば、冷たぁい」
ゲラゲラと笑うブラッディを睨む。
「……っ…」
睨んで、気づく。
まだ、震えていた。
ブラッディはその震えを押し殺すように笑う。
それが無性にイラついた。

「ブラッディ…我慢するのは止めて」
「我慢?が・ま・ん?ギャハ、何をぉ?」
へらへらと笑う。ゲラゲラと笑う。
震え続ける体を隠すように。

(こんの…ほんっとに手の掛かる…!!!)

大きく息を吐いた。
びくりと震える狂犬の体を抱きしめる。
あのときのように、強く。震えをとめるように、ただ強く。

「…離してよ、翔子さん…」
初めて聞く拒否の言葉。
ブラッディから拒否されたことは一度もないのに。

「嫌よ」
此方も半ば意地になっていた。
こんな意地っ張りな狂犬を離せるわけがない。

「ギャハ…襲われても知らないよ?」
自分の腕の中で笑う。
弱弱しく、今にも壊れてしまいそうな笑み。

「その時は全力で抵抗するわ」
此方も笑い返す。
やれるものならやってみろと強気の笑みで。
今は離してあげないと優しい笑みで。

「………ほんとに、知らないから」
そういうと、遠慮なくブラッディは自分の胸に顔をうずめて来た。
とめようかと思ったが、あまりにその動作が犬っぽくてそんな気は失せた。
甘えてくる犬。母に甘えるような子犬。

「翔子さん…」
しばらく甘えた後、名を呼ばれた。
甘えた声。色気さえも感じられるような甘ったるい声。
嫌な予感はしたが、反応しないわけにはいかない。
「なによ…んっ!?」
言いかけた口を塞がれた。
咄嗟の出来事で固まる。何をされてるんだあたしは。
何をしてるんだあたしは!

(…油断した!!)

「ブラッディイイ!!!」
「ギャハハハハ!!!」
怒りの声を上げると、ブラッディは楽しそうに笑った。
よし、今殺そう。さぁ殺そう。
あたしの唇を奪った罪は重い。死刑。即刻死刑。


「殺されないうちに俺ぇは帰るねぇ」
「帰すかぁああ!」
ビュンビュンと飛んでくるナイフを避けながらブラッディは意気揚々と逃げていく。
楽しそうに笑いながら。
嬉しそうに笑いながら。

「あ、翔子さーん」
「何よ!!!」

キッと睨みつける。
狂犬は笑う。

「愛してる。やっぱり翔子さんが良い」
「………」

「ありがとね、翔子さーん♪」
「………」

狂犬が逃げていく。
いきなりの言葉に不覚にも固まってしまった。

あっという間に見えなくなる背中。
その背中に向かって大きく息を吐いた。

「ま…仕返しは次でいいか」

今日は寛容すぎるほど寛容な自分に驚く。
まぁ、こんな日もあるのだろう。



逃げていく狂犬の背中。
――もう震えは無かった。


【END】


**************
・補足
弱弱しい狂犬が書いてみたかったんです(吐血)
あんな性格ですが狂犬はしょzy(ピー)

ほんとごめんなさいorz
主に翔子さんにごめんなさい(土下座

こ、こんなものでも楽しんでいただけたら幸いです…!!
キャラをお貸しいただき、ありがとうございました!!!!
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kokuyou13.blog7.fc2.com/tb.php/135-ad87c264
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

無料カウンター現在の閲覧者数:
無料カウンター