まったりのんびりマイペース駄目人間の黒猫のなんだか良くわからないブログです
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皆様からキャラを借りてSSを書きましょう企画第五段目。
今回は五条さんから銀雨PCのティルトリット・メーベルナッハさんを貸していただきました!
ありがとうございます!!

こ、今回は…あれ?書いているうちにワケがわからない展開に?
オラ悪くないよ!昨日の大ホールのテンションが残ってたんだよ!!(何

えっと、とりあえずごめんなさいorz
こっぱずかしくてごめんなさい。
むしろわけがわからなくてごめんなさい。

ムゲァ!!


それでも読んでやるぜべいべーな方は続きからドウゾ。

!!注意!!
百合です。わけわからんです。わーにんぐーわーにんぐー。

蘇る感情

蘇らない感情

この体にあるものは矛盾ばかり



「そう言えば…何でコーちゃンってお正月一人なの?」
「え?」
12月30日。
もうすぐ日付も変わるころ。
何となくティルの部屋に遊びに来ていた幸は、その問いかけに首をかしげた。
「んーっと……分かんない」
「え?」
今度はティルが自分と同じような動作をした。
それが少し面白くて笑うと、ティルもやっぱり同じ様に笑った。

「何で分かんナイの?」
「んー……」
自分でも不思議に思って考えてみる。
思えば、一人など当たり前のことだった。
昔から、正月どころか1年中一人だったから。
昔といってもあまり覚えていない――というか、全く覚えていないのだが。

「…家族は?」
「んー……」
ティルが気遣うように顔を近づけてくる。
多分、この質問はしていいかどうか迷った結果だろう。
そんな気遣いしなくていいのに。
ティルはが笑っていれば、俺も平気なのに。

「……覚えてない」
「…そっカ」
俺の答えに、ティルが少し沈んだ顔をしたから俺は笑う。
悲しくはない。
昔からこうだったから。
家族は覚えてない。その事で寂しさも感じてない。

覚えていないのだから感じようがない。

「それじゃ、コーちゃン、本当に一人になっちゃうナ…」
「でも、そんなの何時ものことだよ」
ぽてりとティルの肩に頭を預けてみる。
優しく頭をなでてくれる手が心地よかった。
結社の皆がいる所では絶対にできない様なこともティルの部屋なら何となく出来るのは何故だろうか。
……いや、恥かしいのは変わらないのだけど。

「ボクの実家には…」
「連れて行けない、でしょ?俺なら大丈夫だよ、心配しないで」
くすりと笑う。
もうすぐ12時を指す時計が見えた。

「ダイジョウブダヨ」

カラッポの頭に寂しさなんて残っていないから。
大丈夫だと笑う。

ただ、笑う。


アノトキノヨウニ

タダ ワラウ


「コーちゃン?」
「…んー?」
気づけば、俺はティルの首筋へと顔を埋めていた。
ティルの香りがする。

イイニオイ

「どうしたの?今日は大胆ダネ」
「…そうかな」
ごろごろと甘えてみる。
何時もの俺じゃない?
いや、何時ものオレだ。

『ソレ』は昔からカワラナイ。

「…コーちゃン、本当にどうしたの?」
「………知らない」

何故だか頭が痛い。
ずきん。ずきん。ずきん。
奥から叩かれているような、殴られているような、叫ばれているような、蔑まされているような――。

「コーちゃン」
「知らない」

知らない。
――何を?

分からない。
分からないけど、蘇る。
何かが。
ドロドロとした何かが。

アカイ ナニカ。

「コーちゃン!」
「シラナイ!!!」

耐えられなかった。

ただ耳を塞いで蹲って頭を抱えて全てを拒否して。
ティルの声も体も、自分の存在さえも拒否して。
消えてなくなればいい。

こんな、こんな矛盾だらけの――。

「…コーちゃン」
「キライ!!!」

――傍で聞こえた優しい声を、俺は拒否した。

「………」
「………」

重い沈黙。
注がれる視線。
息をのむ音。
それから――。

「…ボクは、コーちゃンのこと好きダヨ?」

優しい声が。

「愛してるヨ」

愛しい声が。

「コーちゃン」

カラッポの頭に何かを満たす。

「………オレ」
カチリと12時を指す時計。
日付が変わる。
12月31日――オレガ生マレタ日。

「ハッピーバースデー、コーちゃン」

アノトキの様に彼女は言う。
アノトキの様に彼女は笑う。

赤い赤い赤い赤い赤い赤い、赤すぎる部屋で――。
赤い彼女は――。

「生まれてくれテありがトウ」

ゆっくりと眼を開く。
『彼女』は、赤くなかった。
『部屋』は、赤くなかった。
『あの時』の様に泣きそうな笑顔ではなかった。

優しい笑顔。
俺の大好きなティルの笑顔。

「あ…俺…」

蘇りそうになった何かが再び消える。
ガンガンと鳴り響いていた頭痛が止まる。
12月30日。12月31日。
何時も日付が変わる直前、自分が自分でなくなってしまう様な気がする。

思い出せない記憶。
多分、ソレは俺の過去。
ソレは過去の俺。

「だいじょーブ?」
「うん…」
よしよしと頭を撫でられる。
小さな子供になった様で恥かしい。
ぷるぷると頭を振って抵抗してみると、今度は抱きしめられた。
「うぁ!?ティ、ティル、ちょっと…!?」
「あー…何時ものコーちゃンだァ♪」

強く強く抱きしめるティルの腕。
とくとくと高鳴る自分の心臓。

「もー、いきなりナニが起こったのかビックリしちゃったヨ」
「…うん、ごめん」
どうやらかなり心配をかけさせてしまったらしい。
自分でもわけが分からなくなって、頭が真っ白になっていた。

カラッポの頭。

「コーちゃンっテば、ボクのこといきなりキライなんて言うシ」
「そ、それはー…」
ぎりっと強く抱きしめられる。ちょっと痛い。
何かがおかしい。
頭の中で危険信号が点滅している。

「あ、あれ?ひょっとしてティルさん怒ってますか?」
「………」
思わず敬語で質問。
答えの代わりにティルは笑った。
何だか凄みがある笑みだった。

(…こ…怖いぃいいいー…!!!)

ばくばくと違う意味で高鳴る心臓。
何故だがじっとりと背中に汗が吹き出る。

「あ、あの…?」
「コーちゃン、誕生日プレゼントあげるヨ♪」
凄みのある笑顔のままティルは言った。
抱きしめたままの格好で。

「え、あ、プレゼント?」
「そ…プレゼント」

ぐらりと体重がかけられる。
得体の知れぬプレッシャーに圧され、いともたやすく押し倒される俺。

「てぃ、てぃ、てぃ、ティル!?ちょ、ちょっと――」
「…ハッピーバースデー、コーちゃン♪」

「…………ふにゃああああああああああああ!!!???」

俺の叫びは近隣に大きく響き渡ったとか響き渡らなかったとか。




12月31日。

赤い部屋と赤い彼女。

白い部屋と白い彼女。



『今』の自分は、赤より白の方が好き。

いっぱいいっぱい、大好き。







食べられさえしなければ……ね(涙)

【END】


*********

・補足
幸は自分の誕生日のすぐ間近に記憶が蘇ったり蘇らなかったり(どっち
で、でも幸はティルさんラヴーですよ!はい!!
『彼女』→『母』です。父は何処いったとか言わないで下さい、考えてません(何

こ、こんなのでも楽しんでもらえたなら光栄です!!
ありがとうございました!!!
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コメント
この記事へのコメント
結構なお手前でございました(何)
私としてはかなり気に入りましたですよー。

…そんな夜にティルの部屋に来るのはある意味自殺行為とも思いましたが(ぉ)

ともあれ、こちらこそありがとうございました!
2006/12/31(日) 00:47 | URL | 五条 #-[ 編集]
>五条さん
気づけば幸の誕生日は1月1日になってました(死
ミ、ミスった・・・!!ほんとは12月31日です、はい。

というわけでありがとうございますー!!
ほら、そういう自殺行為ならどんとこいで(ぇ
2006/12/31(日) 08:37 | URL | 黒猫 #-[ 編集]
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