まったりのんびりマイペース駄目人間の黒猫のなんだか良くわからないブログです
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
また無断でかります、すいませんまじすいません。

ちょっと100万回土下座しますね。
すいませんでした!orz×1000000

というわけで、きうい神様のところに空助様とジュン様が続いて砲撃なさっている様なので更に連撃してみます。
他意はありません(ネタが浮かんだだけです(←他意))

今回はパティ・ガントレット様と黒曜・ブラッグァルドで。

んじゃ、読んでやるぜフフーンという方は続きからドウゾ!




いつもと変わらない事務所。
その事務所の主こと黒曜・ブラッグァルドは珈琲を飲みながらパソコンへと目を向けていた。

と、その時。
「失礼します」
いきなり声が掛かったと思うと、事務所の扉が開かれた。
扉から現れたのは銀色。
「……げ」
「客に向かって失礼な態度ですね、黒曜・ブラッグァルド」
思わず眉を潜めながら呻くと、銀髪の少女は少しだけ不吉に笑った。

カチャリと置かれた珈琲2つ。
そして机を挟んで女が二人。
黒曜・ブラッグァルドとパティ・ガントレット、裏家業一家の当主とマフィアのボス。
「…んで?どっかのマフィアのボスさんはウチみたいな平凡極まりない事務所に何の用ですか?」
「嫌われているとは知っていましたが、そこまで邪険にされるとこの建物ごとぶち壊したくなってきますね」
「勘弁してくれ」
ふぅっと息を吐いて、ブラッグァはどっかりとソファに腰を落ち着ける。
既に疲労した顔をしているのは心底パティと2人っきりでいるのが嫌なのだろう。

「あなたの『妹』と愛し合いました」
「そーかい」
よく知ってるよとブラッグァは手を振る。
何せ修理代がバカ高くつき過ぎてブラッグァルド家お抱えの研究者どもからクレームがきたくらいなのだ。
「それで思ったのですが――何故、あの狂犬は本気を出せないんです?」
「それを教える事によってこっちに得はあるのか?」
質問を質問で返し、両者はにらみ合う。
ブラッグァはサングラスをかけたまま、パティは目を閉じたままで。

「……OK、教えるよ。事務所を壊されたら溜まらん」
「あなたは思ったより腑抜けですね」
あっさりと退いたブラッグァにパティは辛辣な言葉を吐いた。
戦う姿勢を見せない者に容赦などない。
「否定はしないよ。益がある戦闘以外はやるつもりなんてないもんでね」
ひょいっと軽くブラッグァは肩をすくめる。
緊張しているのでもなく、うろたえてるのでもなく、ただ飄々とした態度だった。
「…まぁ、いいでしょう。此方としては教えてもらえるならば強硬手段には出ませんので」
「それはありがたいこった」
軽く笑いながらブラッグァは自分の首輪を指差す。
ブラッディと同じように自分を戒めるような首輪。
「首輪だよ。ソレがある限りあいつは本気を出せない。そう作られてる」
とんとんと首輪を叩く。
叩かれるたびにチリチリと首輪に付けられた鈴が鳴った。

「何故?」
「狂犬だから」
パティの問いにブラッグァはあっさりと一言で答えた。
「狂犬だとしても、あのままでは『商売道具』としては今ひとつでしょう」
「まぁね。あれがあるから狂犬は焦れて暴走するし、良い事は無いかなぁ」
「では、何故?」
うーん、とブラッグァは唸る。
これをパティに言ってもいいかどうか悩んでいるようだった。
「何故」
「あー……うん、それはなぁ」
仕方ないというように口を開く。
渋々と、その言葉を紡ぎ出す。

「あいつが人間に『戻る』ためだよ、パティ・ガントレット」

ブラッグァの言葉にパティの呼吸が一瞬だけリズムを崩した。

「…馬鹿げている」
「だろうね」
「人を止めた者に再び人に戻れと?」
「そういうことだ」
「馬鹿げている」
「…だろうね」

あははっとブラッグァは笑う。
何故この女は此処まで余裕なのだろうか。
今口走っている言葉の意味をちゃんと理解しているのだろうか。

「あいつの首輪はあいつが選んだ奴にしか外せない」
「無理やり外す事は?」
「無理だね」
できるならとっくにあいつ自身が外してるだろうとブラッグァは笑い続ける。
にたりにたりと。

「どうやって人間に戻すというのです」
「まぁ、体は元には戻らないだろうが…一応、あいつを『狂犬』から『人間』の知能へ戻すことはできるだろうよ」
「狂ったものは戻らない」
「だろうね」

にたり、にたり。
笑い続ける。

「既に候補はいるのですか?」
「さぁね、あいつが決めることだ」

もし、候補がいるとしたら――狂犬の牙はもうすぐ折れる。
1000億分の1の確立で『人間』に戻るとすれば、その力も無くなる。
折角自分の理想に近い武器が失われてしまう。

「狂犬が選ぶ候補とはいったい―――」
「まぁ、それは置いといてさ」
軽く話を置かれてしまった。
というか、問答無用で。

「あいつの事を聞きにきた、だけじゃないんだろ?」
「えぇ、そうです」
「如月と愛し合ったってこの前ものすごーく嬉しそうな顔して言ってくるから蹴っ飛ばしたばっかりだし」
「乱暴ですね」
「うるせぇ」

ぱたぱたとブラッグァはわずらわしげに手を振った。
この女の調子は崩れない。
「うちの部下が思う存分愛し合った後に『妹』さんを誘ったところ、わんこさん次第だと言う返答を貰いまして」
「あのバカ犬め…」
はぁーっと息を吐く。
それはどこまでもふざけた態度。
「あの狂犬はあなたが流す以外の仕事は請けないとも」
「あー、うん、そこら辺はきっちり躾けてるからねぇ俺は」
その躾が今回己を巻き込む事になったというわけだ。

「あなたが私達に『協力』してさえくれれば――」
「断る」

パティの言葉を遮って。
ブラッグァはその言葉を拒んだ。

「あいつはウチの犬だ。誰にも渡さない」
「あなた自身は」
「この俺がマフィア如きに頭を下げると思うかい?」

冗談言わないでくれ、と笑う。
にたり、にたり。
その笑みに同調するように空気が不穏な緊張に包まれる。

「依頼は」
「断る。あいつのメンテ代とか馬鹿になんないんだよ」

にたり、くすり。
ブラッグァとパティ、二人の女が笑いあう。

「それでは、あなたは死を選ぶと」
「俺は死なんか選ばないよ」

にたり、くすり。

「とんだ腑抜けですね」
「そう酷いこというなよ、俺って繊細なんだから」

にたり、にやり。

「邪魔者となる魔は即滅します」
「そんなの知ったことかよ」

笑っていた両者の目が。

ゆっくりと開かれたパティのアイスブルーの瞳が。
ゆっくりとサングラスからブラッグァの金の瞳が。

『止メとけヨ』

ブラッグァの口から獣の声が漏れた。
姿かたちは変わってない。
ただ金の瞳が露出しているだけの姿で、声だけが異質。

『オレは益の無い争イなンて嫌いなんダ』
「この争いはあなたが望んだことでしょう」

ガントレットが。
瞳が。
殺気が。

『止めトけヨ』
「あなた次第です」

ブラッグァの獣の目が細められた。
笑うように。嘆くように。

『オレはオ前にハ敵わなイよ』
「殺気を放ちながら言う言葉ではありませんね」

『痛いノは嫌いなンだ』
「おや、あなたはMだという噂は有名ですが」

『オ前はオレを殺スだろう?』
「今のままなら確実に」

『オレはオ前を殺スだろう?』
「今のままなら確実に」

心臓を叩き潰されて。
首を食い千切られて。

死ぬ。殺される。

『止メとけヨ』
「あなた次第です」

ブラッグァは軽く肩をすくめた。
先ほどまでの凶悪なまでの殺気が薄れる。

『…オ前が持ち込んダ話にはオレにとっテの利益が無イ』
「利益があれば承諾すると?」

再び笑う。
殺気が更に薄れる。

『オレは無益っていウ言葉が大嫌イだ。損なンて言葉は反吐が出ル』
「それが、あなたという『魔』ですか」
『違うネ、こレはビジネスだヨ。パティ・ガントレット』
「ビジネス」
復唱された言葉にブラッグァは頷く。

『オレの大事な手駒ヲ横取りサれてはコっちの損だ』
「しかし、こちらの都合を潰されては此方の損です」

『オレの大事な手駒ヲぶち壊されテはこっちの損ダ』
「しかし、こちらに牙を向けてきたとしたら此方の損です」

『オレは当主としテの立場がアる。そレに反してハこっチの損だ』
「しかし、こちらの障害になるようなら此方の損です」

『なラば』
「ならば」

パティのアイスブルーの瞳が閉じる。
ブラッグァの金の瞳がサングラスに隠れる。

「依頼は受ける。だが、狂犬のメンテ代はそちら持ち」
「横取りはしない。しかし、歯向かってくれば容赦なく潰す」
「其方に協力はする。だが、俺達が従うことはない」
「従わないのは受け入れる。しかし、此方の邪魔をしないこと」

どちらも損。
しかしどちらも得。

「OK、それで良いさ」
「とりあえず『今は』それでいいでしょう」

ブラッグァは肩をすくめる。
パティは無表情のまま珈琲を飲んだ。
両者の『ビジネス』の交渉は終わった。

「それでは失礼します」
「あいあい、またのご来店を」

カチャリと扉が開かれる。
そして何事も無く銀色の髪が外へと消えた。




静まり返った部屋でブラッグァは疲れた様に力を抜いた。
「………やばかったなぁ」
チリチリチリチリ。
戯れのように鈴を鳴らす。

「やばかった、あれはキツい」
チリチリチリチリチリチリ。
鈴が鳴り続ける。

「あんな殺気を放たれてたらやばいって」

「あんな感情をぶつけられたらやばいって」

「あんな上等な性格を見せ付けられちまったらやばいって」


思わず。


「噛み付いちまうところだったじゃねぇか」
ギラギラとした牙をむき出させながら。

「駄目だよ、俺は駄目だ。『狂狼』になっては駄目だ。俺は平凡に暮らしたいんだ」

瞳が揺れる。

「ほんっとに…何でこの世界は俺を狂わせようとしやがる」

俺が惚れた一人の女も。
俺に懐いた一匹の狂犬も。
俺と交渉した一人の少女も。

「あいつら全員喰い散らかせれば楽だろうなぁ」

幸せだろうなぁと呟きながら。
駄目だ駄目だと呟きながら。

ブラッグァは携帯電話を取り出す。
今決まった『ビジネス』を狂犬へと伝えるために。

人の形をした影を揺らしながら。



部屋に篭った殺気の中で、狼はただ笑った。

***************
補足
何でこんなに読みづらいか解りません先生(死
えっとですね、はい。
狂犬は大事(面倒くさい)なところは全部ブラッグァ任せという駄目な子です。
んでもってブラッグァも戦いたくないとか言いつつ一番危険かもしれない子。
……………いろんな意味で駄目駄目じゃないか!
ちょっと吊ってきますねorz

パティ様(きうい神様)、お付き合い頂いてありがとうございました!!
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
ぷてぃっと反撃
「……。」
パティ・ガントレットがビルを『見上げる』。
闇を孕んだその瞳を、しっかと開いて見据える。

「ブラッグァルド家か……。」

血。狼の血。金の瞳。内包した魔のにおい。闘争のにおい。人が乗り越えることの出来なかった怪物のにおい。獣の、におい。

まつろわぬものを無理になだめるというのも何とも……わたくしらしくありませんね。苦笑しながら。
今アレとやり合って益などないのに。わたくしはまだ圧倒的な力を持ってはいないから、まだ執行するべきではないのに。辛抱強く、自分の闇が濃くなるのを待つことができなかった。
あと十年。二十年。孕んだ子が全てを呑むまで、まだまだ時間がかかるのに。

未熟。

まだ、わたくしは主に届かぬか。殺しても尚、届かぬか。

パティの目はしっかと、狼の巣を見据えていた。

そして、一言紡ぐ。
「デアゴスティーニの刊行ペースは病的。」

えええええーーー。
2007/01/11(木) 01:22 | URL | 鳩@バーチャルネット頭目パティ28歳 #QtOXGCOo[ 編集]
真面目に吹いて私のマイPC画面が珈琲塗れなんですが
連絡し終わった頃には大分気分は落ち着いてきた。
あの興奮は感じるだけが良い。
発散させては自分は終わりだ。

深くため息を吐いて徐にテレビをつける。
『ディアゴスティーニ♪』
今度は地理らしい。
というか、色々種類がありすぎだと思う。
意外と売れてるんだろうか?
そういえば時計とかあったな…アレは少し興味がある。
とりあえずお試しで買ってみよう。


そして深みにはまる(収集家心理)
2007/01/11(木) 18:29 | URL | 黒猫 #-[ 編集]
そして関係も無いがいい感じに読んできた人が通ります。

…皆、相応に狂ってるんだなぁ。
(人の事言っちゃいけません)

あぁ、そうそう…一応狂犬を扱った奴完成…

…今日くらいにわたそーかw
2007/01/12(金) 07:12 | URL | ハル #-[ 編集]
えーと。
ガントレットさん:某you様のとりなしがございましたので、先日の契約については、勝手ながら白紙に撤回させていただく、ということでよろしいでしょうか?

あなたの『所有者』の情報までは知りませんでしたし、それによって知らぬ方に、それもカタギに迷惑をかけるなど。これは全くのこちらの落ち度。その状態で締結した契約に意味など無い。
押しかけた迷惑料はお支払いいたしますゆえ、よろしいでしょうか?



youさんすげえな。
2007/01/12(金) 12:04 | URL | 鳩@バーチャルネット頭目パティ #QtOXGCOo[ 編集]
>ハルさん
ありがとうございまーす。
そしてSS受け取りました。

狂犬はやっぱり狂った子のようです(ぉ


>鳩さん
ブラッグァ:あぁ、白紙の件については了解したよ。

まぁ、俺もああなるとは思ってなかったし、こちらが持ちかけた話だ。パティが謝る事でもないだろ?
俺も悪いし迷惑料もチャラっつーことで、これからはなるべく悠を怒らせない方向で付き合っていきたいねぇ。

>youさん凄い
激しく同意します(ぉ
2007/01/13(土) 20:51 | URL | 黒猫 #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kokuyou13.blog7.fc2.com/tb.php/143-88f36ea6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

無料カウンター現在の閲覧者数:
無料カウンター