まったりのんびりマイペース駄目人間の黒猫のなんだか良くわからないブログです
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というわけで!!
第2回SS企画始まりました!!参加ありがとうございまーす!!
今回はハルさんからAFOPCの空魔・玲璽さんをお借りしました!!
うふふ、ゴーイングマイウェーイ!!
この2人で書くのは何か新鮮で楽しかったです…(笑


では、仕方ないから読んでやるよ!という方は続きからどうぞ!!

(追加)SS確定メモ(コメント・お手紙で参加いただいた方)
葎さん=幸・慎さん(銀雨)
優さん=ブラッディ・優さん(銀雨)
Deltaさん=ケイト・リディアさん(AFO)
五条さん=黒妖×オスカーさんorブラッグァ×智恵理さん(ネタ次第)
田吾作さん=ケイト・ニーシュさん(AFO)
玖堂さん=ケイト・マティアさんorウカさん(ネタ次第)
楓華さん=ブラッディ・楓華さん(銀雨)
気まぐれな二人。

心の見えぬ二人。

何処までも己を貫く二人。



月の光が降り注ぐ夜に、その二人は出会った。
「…よぉ」
「………」
一人の男は笑って、一人の女は笑わない。
ただただ、見つめあう。
「何やってんだよ、こんなとこで」
「……散歩」
ぼそりと答えた女の声に男は笑う。

楽しそうに楽しそうに男――空魔は笑う。
殺気の篭った声、殺気の篭った瞳、獣の様な笑みで。

女――夜蝶は、ただそれを見つめるだけ。
冷たい声、冷たい瞳、その氷のような無表情で。

「夜中なのにか?」
「…夜中だから」
闇に紛れて生きる者。夜に溶けて動く者。
忍びとはそういうものだと聞いたことがある。
どっちみち、自分には関係などないが。
「丁度良い、付き合えよ」
「…何に…?」
「コレに、だ」
空魔が差し出したのはどぶろく。日本の酒だ。
ソレを見て、ほんの少し夜蝶の表情が思考するように変化した。
基本的にこの二人は気まぐれで、己のしたい通りにしか行動しない。
「依頼も何もねぇんだろ。今日は満月だ、酒盛りするには丁度良いぜ」
「………そう、かもね…」
夜蝶が微かに頷いた。
見つめ合うのをやめて、酒が飲めそうな場所へと移動する。

空魔の気まぐれ、夜蝶の気まぐれ。
両者が重なり合って出来た偶然の酒盛り。

やがて月が良く見える丘を見つけて、何となく二人並んで座った。
二人分の杯など洒落たものなどないが直接飲めばいいだけのことだ。
夜蝶と空魔は間接云々など欠片も気にしない二人でもあった。
「そういえば、てめぇと飲みあうのなんて初めてだな」
「…そうだね…」
ぐびりと空魔が酒を煽って夜蝶へと渡す。
夜蝶も当然のようにぐびりと酒を煽った。

月に照らされる姿は雄雄しく、全てのものを消してしまいそうな空魔。
月に照らされる姿は儚く、そのまま跡形もなく消えてしまいそうな夜蝶。
対照的な二人がのんびりと酒を煽っているという事は、奇跡に近かった。

「ついでに手合わせしていかねぇか」
「…何で…?」
「てめぇとはまだやりあったことがねぇからな」
折角の満月だし、と空魔は獰猛に笑う。

そう、今宵は満月。血が滾る。力が湧き水のように流れ出る。

夜の住人でもある夜蝶もそれは同じのはず。
暴れたい。叫びたい。壊しつくしたい。
難しいことなんて壊してから考えれば良い。

「…別に…どっちでもいいけど…」
「そうか、ソレは良かった」
ゴトリと酒を置くと、両者は立ち上がった。
そのまま向かい合う。

一人は笑いながら。もう一人は笑わずに。

「それじゃあ、始める…ぜ!!!」
空魔が大きく踏み出し、体重を乗せた鋭い右の拳が夜蝶へと容赦なく襲いかかる。
構えもせずにぼんやりと突っ立っていた夜蝶は軽く横へと体を傾かせてその拳を避けた。
「はぁああああああああ!」
息つく暇もなく今度は左の拳が襲いかかる。
ためらいなど微塵もない。今はただ目の前に立っている女を壊すのみ。

「…っ…」
その殺気を感じ取ってか、夜蝶は大きく後ろへと跳んで拳を避けた。
獰猛な殺気。獣の殺気。そう、それはまるで――。
「………熊みたい」
「んだとぉ!?」
「クマー…クマー…ここまでおいでー…」
絶対零度の無表情で空魔を熊呼ばわりしながらとっとこ逃げる。
先ほどの緊迫した雰囲気を一瞬でぶち壊す女、夜蝶。

「上等…だ、この鉄面皮ぃい!!!」

ぶっちんキレた空魔も夜蝶を追いかける。
タイマンから追いかけっこへと種目が変更された瞬間だった。


「待てコラァアアアアアアア!!!」
「えー…やだー…」
飛んで跳ねて殴って壊して逃げて追いかけて逃げて追いかけて逃げて追いかけて。
先ほどよりも殺気がこんもり篭った空魔の拳をひょいひょいとかわしながら夜蝶は逃げる。
無表情なので分かり難いが、この状況を楽しんでるのは明らかだった。
「ほら…俺を…捕まえてみなよ…」
「いわれずとも捕まえて泣かしてやるっ…!!」
何だかよく見るバカップルの「あはは待てよー」「うふふ追いついてごらんなさーい」と似てる様な行動だが、この場合は殺気みなぎる雰囲気だった。
夜蝶が跳ぶ。空魔が壊す。

そんなご近所さんには迷惑っぽい鬼ごっこは空が明るくなるまで続いた。

そんなこんなで再び丘へと戻ってきた二人組。
「…ぜぇ…くそ…はっ…」
「お疲れー…」
全速力で追いかけていた空魔は疲労で地面に突っ伏し、逃げつつ隠れて休んでいた夜蝶はのんびりと酒を煽っていた。
逃げる事において特化されている夜蝶が無駄にその能力を発揮したせいで空魔は夜通し走り回ることになった。
「まぁ…久しぶりに…楽しい遊びが出来たよ…」
「そりゃ良かったな!…くそ、今度絶対泣かす…!」
やっと息が整った空魔もどっかりと座り込み、夜蝶の手から酒を奪って一気に飲み干した。
それから二人で無言のまま空を見つめる。
言葉を交わす必要など感じない。ただこの遊びの余韻だけを感じていた。


「それじゃ帰るか」
「…そうだね」
これで二人の時間は終わり。もう其々の時間へと戻るときだ。
楽しかった遊びは終わり、再び血に塗れた世界へ進む。
「それじゃ、お互い死んでなかったらまた会おうや」
「…気が向いたらね…」
去り際に交わした言葉は約束でもなんでもないけれど。
「今度は泣かすからな」
「…やれるものなら…やってみれば…」
空魔の言葉に、夜蝶は微かに笑みを浮かべた。

一人は笑って。もう一人も笑う。

そして、二人の気まぐれはまだまだ続く。


**************
・補足
気まぐれ同士が絡み合うとこんな感じかなーっと想像して書きました。
夜蝶は雰囲気ブレイカー(ぉ
約束もしない。ただ何となく。ソレが楽しい。

参加ありがとうございました!!
楽しんでいただけたら幸いですー!!
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コメント
この記事へのコメント
わははははは
さすが玲璽!
さすがやーちょ!

何となくコイツ等はこれでいい気がスル!!
でも玲璽は夜の住人じゃないくせに破壊衝動が酷すぎるなぁ。

まぁ、らしいけどね!
2007/02/27(火) 00:32 | URL | ハル #-[ 編集]
わが道を行くコンビですから!!(ぉ

空魔さんは何かするたびに何かを壊してそうなイメージが…(あわわ
夜蝶も夜蝶でふざけてるイメージしかないです(何

書いていて「近くにいたくないコンビ」と思ってしまった私をお許しください。こういうのは遠めで眺めたいですね!!(何
2007/02/28(水) 13:24 | URL | 黒猫 #-[ 編集]
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