まったりのんびりマイペース駄目人間の黒猫のなんだか良くわからないブログです
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気晴らしに(ぉ
五条さんがSSを書かれていたので便乗(謝れ
レオナSIDEからの話です。
わけが分からないという人は五条さんのところへGO(何

SSは追記に。
【 始まり 】

広い部屋、壁は白く、豪華な家具が居座っている。
ガチャリと、白髪の女――レオナ・ホワイトは扉を開けてその部屋の中へと足を踏み入れた。
「――幸?」
誰かを探すように呼びかけ、辺りを見回す。
何歩か足を進めると、何かに気づいたように足を止め――微笑んだ。
レオナの目の先――ふかふかの絨毯の上に、1人の女が横たわっていた。
寝てはいない。
その証拠に、リズムを刻むように手が動いていた。
「幸、何をしてるの?」
幼い顔立ちの女に、レオナは優しく触れる。
それにも気づかないように、幸と呼ばれた女は耳につけたヘッドホンから流れる曲を聴いていた。
訝しげにレオナは女の顔を見る。
そして気づいた。
「―――黒妖」
「…ん?レオナ?」
そう呼ばれてやっと、女――夜・黒妖はレオナへと顔を向ける。
「何を聞いていたの?」
「レオナがくれたテープだよ」
優しく頭をなでると、嬉しそうに黒妖は目を細めながら答えた。
「テープ?…あぁ、あの」
知り合いに紹介された人の知り合いがバンドメンバーを募集しているというので、黒妖を押し付け――否、入れようと思ってテープを貰ってきたのだった。
黒妖がヘッドホンを外すと、微かに歌声が溢れ出てくる。
その声を聞きながら、レオナは目を細めた。
黒妖、という名は歌手のときの名前、つまり偽名だ。
しかし、黒妖は少し変わっていた。
歌手としての黒妖でいるときには、本名である「幸」という名で呼んでも気づかないのである。
仕事意識が強いのかどうか分からないが、多分【黒妖】という存在になりきってるからだとレオナは推測した。
「随分とまぁ、気に入ったみたいね」
黒妖は殆ど私生活では姿を現さない。
音楽番組や、今のようにテープやCDを聞いてるときでも。
しかし、今、目の前にいるのは【黒妖】であり【幸】ではない。
其れほどまでに、その曲に影響を受けたのだろう。
「うん、好きだよ、この人」
それだけ言って、またヘッドホンをはめる。
好きなのはその人の声なのだろうが、何故この子はいつも主語を抜かすのかとレオナは半ば呆れた。
付き合いが長くないとまるでその人に告白してるように聞こえるのに、この子は全く気づかない。
これのせいで何人泣かされてきたのやら…本人、全く気づいていないのも更に質が悪い。
「でも、まぁ…丁度いいみたいね」
この子の引き取り手が決まりそうだ、そうレオナは思った。
「後は、この子があちらさんに気に入られるかだけど――ん?」
考え込んだ瞬間、ヴヴヴッと携帯が振動してメールが来たことを知らせる。
「何かしら………あらあら」
メールの内容に目を通して、レオナは薄く微笑んだ。
「黒妖。日曜のスケジュール、空けておきなさいね」
「んにゃ?はーい」
良い子の返事をした黒妖の頭をなでながら、レオナはもう一度メールを読み返す。
それは、テープの歌声の主との面会の誘いだった。

運命の日曜日まで、あと2日――。
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